3年に一度、各国持ち回りで開催する「世界蘭会議(ワールドオーキッドカンファレンス)2024」が2月24日から台湾で開催され、沖縄美ら島財団と沖縄熱帯植物管理(本部町、西銘宜孝社長)のグループが手掛けた作品が、ディスプレイ小部門で最高賞の最優秀賞を獲得した。ディスプレイ部門で同財団が過去に2位を受賞したこともあるが、最優秀賞は県勢で初めて。
世界蘭会議は「ランのオリンピック」とも称される大会で、今回は台南国際コンベンションセンターで3月10日まで開かれている。審査会は2月23日に開かれ、ディスプレイ小部門は世界七つの国と地域から参加者が出場した。
沖縄美ら島財団と沖縄熱帯植物管理のグループは、「やんばるのゆくい処」を作品テーマに制作。やんばるの森のゆっくりと流れる時間、空間のイメージが作品に表現されていることが高く評価された。
沖縄熱帯植物管理の西銘社長は「ラン展示の技術が評価されたのはうれしい限りだ。沖縄からエピデンドラム(ランの種類)の切り花を持っていって展示に使用した。沖縄をアピールするいい機会にもなった」と話した。沖縄美ら島財団は「やんばるの森を背景に、ランで囲まれた空間を作ることで、その中に入り、自然を感じ、リラックスできる癒やし空間とすることを念頭に作った」とコメントした。
(池田哲平)