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オスプレイ「うるさい」72% 名護市教委が教職員にアンケート 授業中に騒音「気になった」は半数超


オスプレイ「うるさい」72% 名護市教委が教職員にアンケート 授業中に騒音「気になった」は半数超 名護市の東海岸を低空飛行する米軍のV22オスプレイ=2023年5月撮影、名護市豊原
この記事を書いた人 Avatar photo 金城 大樹

 【名護】名護市教育委員会が、初めて市内の幼稚園・小中学校の教職員を対象に実施した米軍機の騒音に関するアンケート調査の結果が15日までに判明した。授業中や勤務中に騒音が気になったことが「ある」「よくある」と回答したのは100人(54・6%)だった。133人(72・7%)は、ほかの飛行機よりオスプレイの方がうるさいと感じると回答した。

 市民団体からの要請を受け、7幼稚園と21小中学校の教職員計742人を対象に1月30日~2月29日に調査を実施。19校183人が回答した。回答率は24・7%。

 「オスプレイの音を聞いて怖いと思ったり嫌な気持ちになったりしたことがあるか」の質問には、138人(75・4%)が「よくある」「ある」と回答した。

 回答者のうち騒音が気になると答えた割合を学校別に見ると、米軍キャンプ・シュワブに近い久辺小で8人(同校中88・9%)、久辺中で9人(同100%)だった。瀬喜田小7人(同100%)、真喜屋小6人(同75%)なども高く、基地周辺に限らず計13小中学校で気になる割合が50%を超えた。

 自由記述では「学校への防音サッシや騒音計の設置などをしてほしい」など学習環境の整備・改善を求める声があった。「新基地が完成し、実際に活用されると確実に騒音に悩まされる」など、不安もあった。

 市教委の岸本尚志教育次長は15日の名護市議会3月定例会本会議で、調査結果などを踏まえ「航空機などの騒音は、一定の学校に偏っているのではなく、名護市の全ての学校に少なからず生じていることが見て取れる。何らかの対策を検討する必要があると考えている」と述べた。大城敬人市議への答弁。

(金城大樹)