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横田基地の周辺住民、飛行停止訴え 米軍オスプレイ再開に怒り 基地への抗議集会、180回目 東京


横田基地の周辺住民、飛行停止訴え 米軍オスプレイ再開に怒り 基地への抗議集会、180回目 東京 180回目を迎えた横田基地の撤去を求める西多摩の会などが行う集会=17日、東京都福生市
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 【東京】米軍の垂直離着陸輸送機オスプレイが県内で飛行を再開し、都内にある横田基地の周辺住民たちも抗議の声を上げている。「横田にも沖縄にも基地はいらない」。横田基地の撤去を求める西多摩の会(奥富喜一代表)などが17日、抗議集会を開き、オスプレイの横田での飛行再開を見据え、米軍に飛行停止するよう訴えた。

 集会は、横田基地に隣接する福生市のフレンドシップ公園であり、約130人が参加した。毎月第3日曜日に開催している市民の抗議行動の一環。今回の開催で180回目を迎えた。

 昨年11月に鹿児島県の屋久島沖で墜落したのは横田基地配備のCV22だった。集会では参加者が「自分たちの上を飛んでいたオスプレイが落ちた。もはや自分ごとだ」と、身近な危険に向き合う決意を込めた。

 集会で参加者は日々募る怒り、不信を基地に向かってぶつけた。「墜落原因の究明も説明もない」「世界のごみのようなオスプレイを飛ばすな」「飛行再開の強行は人権、命にかかわる問題だ」と声を上げた。

 18日には同西多摩の会など6者で構成するオスプレイ横田配備反対連格会が、北関東防衛局横田防衛事務所に要請活動を実施した。

 要請では飛行停止を求めるとともに自治体や住民を対象とした説明会の開催などを要求した。出席者によると、オスプレイが「完全に安全性が確認される前に横田周辺を飛ぶことがあるのか」との問いに防衛事務所側は「そうだ」などと返答したという。飛行再開が見切り発車で行われる事態に出席者は「住民の生命、人権をないがしろにしている」などと怒りをあらわにした。

 (斎藤学)