【写真複数】大半が「チャリ暴」中学生 自転車の道交法違反 沖縄県警、教育関係者「危険、ダサい」「やめて」


【写真複数】大半が「チャリ暴」中学生 自転車の道交法違反 沖縄県警、教育関係者「危険、ダサい」「やめて」 チャリ暴に使用され警察に押収された自転車=11日、糸満署
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 県警が2023年に摘発した自転車による道交法違反は21件、14人に上り、摘発者の大半が当時中学生だったことが23日までに県警のまとめで分かった。摘発された中学生らはデコレーションした自転車で暴走行為を繰り返す通称「チャリ暴」におよんだとして、検察に送致されたという。県警関係者は「チャリ暴は事故を誘発し危険。非常に迷惑な行為で、ダサい」と批判し、引き続き交通違反の取り締まりを徹底するとしている。

 県警によると、23年に摘発した21件、14人のうち、交通事故による1件1人を除き、いずれもチャリ暴による摘発だった。5月には道交法違反(安全運転義務違反)容疑で本島中部の男子中学生が逮捕された。調べに「先輩にやってこいと言われた」などと話していたという。

 公立中学の卒業式が行われた今月9日には、糸満市でチャリ暴をした中学生5人が補導され、このうち1人が交通切符(赤切符)で摘発された。現場となった県道の交差点には100人以上の見物人が詰め掛け、スマートフォンで動画を撮影するなどしていた。チャリ暴の画像等が交流サイト(SNS)などで出回っていたという。

 糸満署は使用された自転車複数台を押収し調べている。なかには盗難被害の届け出がされている自転車もあるという。教育関係者は「違反行為を撮影した動画などが、ネット上で拡散されれば、何年先までも恥ずかしい思いをすることになる。みっともないのは自分だけではない。家族や友人までも恥をかくので、やめてほしい」と忠告した。


チャリ暴で押収された自転車=11日、糸満署

チャリ暴に使用された自転車=11日、糸満署