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陸自駐屯地「一般開放中止を」 行事で子ども対象に「高機動車の体験搭乗」「装備品の装着」も 市民団体「成長に好ましくない」 沖縄・石垣


陸自駐屯地「一般開放中止を」 行事で子ども対象に「高機動車の体験搭乗」「装備品の装着」も 市民団体「成長に好ましくない」 沖縄・石垣 石垣駐屯地創立1周年記念行事で一般開放の中止を求める声明を発表した市民団体の(左から)上原秀政共同代表と事務局長の藤井幸子さん=26日、石垣市         
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【石垣】陸自石垣駐屯地が30日に駐屯地内を一般開放して「創立1周年記念行事」を実施することを受け、「石垣島の平和と自然を守る市民連絡会」は26日、市内で会見し、一般開放の中止を求める声明を発表した。自衛隊側は、子どもらを対象に高機動車への体験搭乗や装備品の装着体験などを予定している。市民団体は行事の開催は自衛隊の自由だが、子どもに体験させることは成長に好ましくないとして、「一般開放は容認できない」と訴えた。

 声明は、子どもたちに体験搭乗などをさせることは「将来、戦場に送ることにつながりかねない。駐屯地は子どもの遊ぶ場所ではない」と強調し、一般開放は中止すべきとした。

 市民連絡会の共同代表の一人、上原秀政さんは「子どもたちに体験させることで、将来的な自衛隊増強を狙っているのではないか。楽しく遊べる場所ということを植え付けるもくろみを感じる」と述べた。
 市民連絡会は会見後、声明を井上雄一朗司令宛てで自衛隊担当者に手渡した。
 自衛隊は今回の行事で隊員の行進や音楽演奏の他、ヨーヨーで遊ぶ「ちびっこ広場」を設ける。 (照屋大哲)