有料

那覇市、次世代型路面電車の導入で意見公募 25年度末にも計画策定へ 沖縄


那覇市、次世代型路面電車の導入で意見公募 25年度末にも計画策定へ 沖縄 那覇市役所(資料写真)
この記事を書いた人 アバター画像 吉田 健一

那覇市や県などの行政機関や交通機関などを交えた那覇市都市交通協議会が27日、那覇市役所で開かれ、那覇市が昨年作成した次世代型路面電車(LRT)導入に向けた「LRT整備計画素案」を了承し、パブリックコメント(意見公募)を実施することを決めた。市は28日に素案を公表する。翁長市政から検討が始まったLRT導入計画が、いよいよ現実味を帯びてきた。

 意見公募は早ければ今年5月ごろから約1カ月間実施する。市は意見公募で寄せられた市民からの意見を踏まえ、2025年度末ごろを目標に整備計画の策定を目指す。

 整備計画の策定と並行して、市は県が現在行っている人の交通手段などを調べる「パーソントリップ(PT)調査」の結果から利用客の推計を行う。その後、具体的なルート案の作成や事業費の算出などを行い、事業計画を策定する。国、県から事業計画の認可が下りればLRT整備事業がスタートする。

 現在想定されているLRTの整備ルートは、旭橋周辺から与儀、寄宮交差点を経由し、南部医療センター周辺に至る東西ルートと新都心から真嘉比、寄宮を経由し、真玉橋に至る南北ルートの2路線。東西、南北路線が交差する寄宮交差点付近を交通結節点としての機能整備を図る方針。
 (吉田健一)