海上自衛隊の護衛艦さわぎり、掃海母艦うらが、練習艦かしまの3隻が29日、那覇港第2クルーズバースに入港した。全日本港湾労働組合(全港湾)沖縄地方本部の組合員約10人が同港内に座り込み、入港に抗議した。
海自は今月12日、初級幹部の訓練のため3月16日から5月20日にかけて近海航海訓練を実施すると発表、3月29~31日に那覇に寄港する予定を明らかにしていた。派遣人員は一般幹部候補生課程の卒業生を含む約660人。
全港湾沖縄地本の山口順市執行委員長は、事前に連絡がなかったと主張し「組合員の命を守るための行動だ。何を積んでいるのかも分からない船だ」と入港を批判した。組合員らは「那覇港PSカード」がないと入れないフェンスの内側で座り込み、駆けつけた警察官と押し問答になった。
現場にいた海上自衛官は「事前連絡なしに入港することはない」と話した。
(渡真利優人)