組合員にストライキ決行を告げる全港湾沖縄地方本部の諸見力書記長（左から２人目）＝12日、石垣市の石垣港
琉球新報朝刊 イージスシステムを搭載し、巡航ミサイル「トマホーク」を発射可能な米海軍のミサイル駆逐艦「ラファエル・ペラルタ」は12日も石垣港の沖合に停泊した。関係者によると、乗員は同日も小型船に乗り換え上陸し、バスで市内に向かった。
11日午後から石垣港で全面ストライキを実施している全日本港湾労働組合（全港湾）沖縄地方本部は12日もストを継続した。駆逐艦が出港予定の13日午前9時にストを解除する。
米側は市に対して、石垣市役所の訪問を打診していたが、しけで小型船が出港できなくなり取りやめとなった。いくつかの小型船が上陸のため出た後に波が荒くなったとみられる。
石垣港では午前10時、全港湾沖縄地本の諸見力書記長が組合員を前に「きょうも予定通りスト決行」と告げた。諸見書記長によると、12日朝、組合員が勤務している石垣市内の港湾運送業者3社が石垣市と交渉。「行政としてストの影響に対して何らかの対応ができないか」と求めたが、市はできないと回答し、交渉決裂としてスト続行を決めた。
（照屋大哲、友寄開）
ラファエル・ペラルタ
