【久米島】久米島町は1日、県が実施した有機フッ素化合物PFASの残留実態調査結果で、土壌から高い値のPFOSが検出されたことを受け、町ホームページ(HP)で桃原秀雄町長のコメントを動画とともに発表した。県は土壌調査地点は非公表としていたが、町は動画で調査地点について、「町役場仲里庁舎敷地内」だと公表した。
桃原町長は動画で「役場近隣の河川水も採取、検査を実施したが、異常な数値は検出されていない。ダムから取水されている水道水にも、法定水質検査をしており、異常な数値は出ていない」と、安心して水を利用するよう呼びかけた。
町によると調査地は、県が指定する「ある程度生活圏に近く、土壌採取が可能な場所」などの条件に従い選定した。PFOSが高い数値で検出されたことは想定外だったという。
県は調査場所を非公表としていたが、町民や事業者に不安の声が広がっていたため、HPで発表した。町は現在、仲里庁舎敷地の使用履歴を調べ原因を追求するとともに、同敷地内3カ所で、土壌の追加調査を実施している。
中村幸雄副町長は「水については安全だ。追加調査についても、結果が分かり次第、速やかに公表する」と話した。
(藤村謙吾)