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陸自ヘリ墜落から1年 慰霊碑と献花台を設置 沖縄・宮古島


陸自ヘリ墜落から1年 慰霊碑と献花台を設置 沖縄・宮古島 建立された献花台に花を手向け、一礼する陸上自衛隊宮古島駐屯地の比嘉隼人司令=6日、宮古島市伊良部の白鳥崎西海岸公園
この記事を書いた人 Avatar photo 友寄 開

 昨年4月6日に宮古島市沖で発生した陸上自衛隊UH60JA多用途ヘリコプター事故から6日で1年が経過した。県防衛協会と県隊友会、県自衛隊家族会、宮古地区自衛隊協力隊で構成する「黒鷹の勇姿」建立委員会(国場幸一会長)は6日までに、宮古島市内2カ所に事故で亡くなった10人を慰霊するための慰霊碑と献花台を設置した。同日、委員会や遺族らが事故現場が見える市伊良部の白鳥崎西海岸公園に建立された献花台に集まり、花を手向けた。

 事故後、県防衛協会の国場幸一会長(83)が慰霊碑と献花台の建立を発案し、関係機関に協力を呼び掛けた。献花台は同公園内に、慰霊碑は陸上自衛隊宮古島駐屯地の施設内に建立し、委員会は同駐屯地に慰霊碑を譲渡した。

 代表であいさつした国場会長は「10人に哀悼の意を表する碑を建ててほしいとの要望が多くあった」と建立に至った理由を語った。宮古地区自衛隊協力会の垣花健志会長は「慰霊できる場所ができて良かった。悲惨な事故を二度と起こさないために語り継ぐことにつながる」と話した。

 同駐屯地では慰霊碑の除幕式が開かれた。ゲート前では、ミサイル基地いらない宮古島住民連絡会メンバーが、建立場所の付近に千代田集落の御嶽があるとして、御嶽付近に慰霊碑を建立したことなどに抗議の声を上げた。

(友寄開)