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師団長「節目迎えた」 宮古陸自ヘリ墜落1年で


師団長「節目迎えた」 宮古陸自ヘリ墜落1年で 事故機と同型のUH60JA多用途ヘリ=2023年6月30日、那覇空港(大城直也撮影)
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 陸上自衛隊の青木伸一第8師団長(陸将)は14日、宮古島付近で昨年4月に当時の同師団長を含む10人が死亡した陸自ヘリコプター墜落事故について、一周忌で「一つの節目を迎えた」と述べた上で、日本を取り巻く安全保障環境は「戦後最も厳しく深刻だ」とし、対処能力向上に取り組む決意を示した。熊本市北区の北熊本駐屯地での記念行事で話した。

 第8師団は熊本、宮崎、鹿児島3県の防衛・警備に加え、有事には南西諸島に展開する。青木氏は式辞で、中国や北朝鮮の軍事活動の活発化に危機感を示し「徹底して訓練し、作戦運用の実効性向上に全力を尽くす」と表明。沖縄の米海兵隊などとの共同訓練を充実させ、日米の共同対処能力を向上させるとした。

 陸自ヘリ事故に関しては4月6日に同駐屯地で一周忌を執り行ったと明かし「(第8師団は)もう大丈夫だ」と強調した。