性暴力被害ゼロを訴える街頭活動「フラワーデモin沖縄」に11日、東京でのフラワーデモ立ち上げメンバーで、フェミニズム専門の出版社「エトセトラブックス」代表の松尾亜紀子さんと、ライターの小川たまかさんが参加した。那覇市の県庁前県民広場で開かれたデモに、16人がプラカードを手に「性暴力ノー」を訴えた。
毎月11日に各地で実施しているフラワーデモは、東京で2019年4月にスタートした。東京では11日、5年の節目となった。デモは全国に広がり、沖縄では同年8月県民広場で始まった。花を手に同広場で、性暴力被害ゼロをサイレントスタンディングで訴える。最近は宮古島市などでも開かれ、広がりを見せている。
昨年の性犯罪規定を大幅に見直す刑法改正を受け、いったんフラワーデモを休止する地域もある中、松尾さんは沖縄が「性暴力がなくならない限り続ける」としていることについて「励まされて刺激を受ける。参加できてうれしい」と話した。いったん、フラワーデモの事務局を離れたものの、沖縄でデモがスタートした当時は勇気付けられたという。
小川さんは「各地域、フラワーデモの特徴があるが沖縄は優しい雰囲気の印象を受けた」と語った。フラワーデモが、参加者の気持ちや思いを共有する場にもなっていることから「ちゃんと聞く場所になっているフラワーデモの場があることが大事だと思った」と話した。
(知花亜美)