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「憲法9条の平和主義貫く」 中頭青年団OB、アピール文を採択 「屈辱の日」集会 沖縄・国頭


「憲法9条の平和主義貫く」 中頭青年団OB、アピール文を採択 「屈辱の日」集会 沖縄・国頭 復帰運動時の歌を合唱する中頭青年団OB会のメンバーら=28日、国頭村の辺戸岬
この記事を書いた人 Avatar photo 武井 悠

【国頭】中頭青年団OB会は28日、国頭村辺戸岬の祖国復帰闘争碑前で集会「4・28『屈辱の日』辺戸岬行動」を開いき、「沖縄の米軍・自衛隊基地の機能強化、拡大、固定化に断固反対し、憲法9条の平和主義を貫くことを誓う」とするアピール文を採択した。同会のメンバーら約15人が参加し、復帰運動時の歌「沖縄を返せ」や「明るい沖縄をつくる歌」を合唱するなど、沖縄の末永い平和を願った。

 共同代表の田場盛順さん(81)は「アメリカの支配から脱却したが基地は残っている上に自衛隊も入り込み、沖縄が戦争に向かって要塞(ようさい)化している。戦争につながることは許せず、せめて今くらいの平和を続けたい」とあいさつした。

 本島南部から個人で参加した女性(40)はインターネットで活動を知ったといい「闘争に関わった人と一緒に参加できて光栄だ。(参加者が歴史と向き合う姿を見て)自分も生まれてからの歴史と向き合い、新聞などに投稿したい」と話した。

 OB会は、祖国復帰闘争碑の碑文を揮毫(きごう)した仲宗根悟氏が所属していたつながりから、屈辱の日に碑の前で復帰や沖縄の現状を見つめ直そうと、12年ほど前から碑のメンテナンスと集会を実施している。

 (武井悠)