8日から返還文化財を展示 「御後絵」パネルも 県立博物館 沖縄


8日から返還文化財を展示 「御後絵」パネルも 県立博物館 沖縄 尚清様と記入された御後絵=4月30日、那覇市の県立博物館・美術館(小川昌宏撮影)
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 沖縄由来の文化財20点が米国より返還されたことを受け、県は8~10日の3日間、那覇市の県立博物館・美術館で「返還文化財一般展示会」を開く。戦後、初めて現物が確認された歴代国王の肖像画「御後絵(おごえ)」4点については損傷が激しく公開に耐えられる状態でないとして、現物の展示は行わず、原寸大のパネルを設置する。

 一般公開するのは尚家由来とみられる「上焼片口」や、「獅子文三足香炉」「蓮文様香炉」など16点。
これらの文化財は沖縄戦で略奪され、米国内の退役軍人の家から発見された。県が2001年、米連邦捜査局(FBI)の盗難美術品ファイルに流出文化財の登録申請をしていたことがきっかけで、この3月に返還が実現した。

 展示会は入場無料。午前9時~午後6時(最終日のみ午後8時)の間で見学することができる。
問い合わせは県教育庁文化財課、電話098(866)2731。(当銘千絵)