遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」などが3日、那覇市の県民広場で「5・3憲法集会・平和パレード」を開いた。主催団体になった9条沖縄連絡会の小橋川共行代表は「みんなで声を上げ、平和を目指す政府にしよう」と呼びかけた。
会は市民自身が声を上げることを重視。60人以上の参加者が輪になって、憲法と平和についてマイクでスピーチした。
名護市辺野古で新基地建設への抗議を続ける島袋文子さんは15歳の時に沖縄戦を体験した。「憲法9条を変えるのは戦争をやるということ。80年前のように戦争が嫌だと誰も言えなくなる」と平和憲法の大切さを訴えた。
那覇市の不動産管理業齊藤航希さん(27)は「改憲議論をするなとは言わない」と断った上で、「(憲法に)自衛隊を明記しても変わらないというが、何も変わらないのになぜ国民投票をやるのか。あまりにも雑で不真面目だ」と改憲派の主張を疑問視した。
英語教師ゴードン・ソフィーさん(23)はパレスチナ自治区ガザでの「即時停戦」を求めるプラカードを見て集会の輪に加わった。「平和について考えるすてきな雰囲気のイベントだ」と話した。
(南彰)