古謝景春南城市長のセクハラ疑惑を巡り、市は7日、市民団体に対しても、「市長からセクハラを受けた」と申告した女性の市長車運転手の業務委託契約を解除した際の関連文書を公開しないとする決定文書を渡した。
市は開示を求めていた「ハートのまち南城 人権ファーストの会」のメンバーに「(女性と)訴訟中なので非公開にしている」と説明した。
市は2日、市議に対しても同様の理由で関連文書を非開示にしたが、識者から「自己保身のための過剰な非公開だ」(NPO法人「情報公開クリアリングハウス」の三木由希子理事長)と批判が出ている。非開示にした文書の中には、女性が市と市長を提訴する前には開示していた文書も含まれている。新垣郷太総務部長は「顧問弁護士に確認する」と人権ファーストの会に伝えた。
面会終了後、人権ファーストの会のメンバーは「市は何か隠したいことがあるのではないか」と批判。不服申し立てをする考えを示した。一方、新垣総務部長は「今まで訴訟関連の開示請求を取り扱ったことがなく、慎重に対応している。顧問弁護士に確認して、市の対応に間違いがあれば開示する」と語った。
(南彰)