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「米大使、訪問中止を」 石垣・与那国の団体訴え 沖縄


「米大使、訪問中止を」 石垣・与那国の団体訴え 沖縄 ラーム・エマニュエル駐日米大使の訪問中止を求める石垣島の平和と自然を守る市民連絡会のメンバー=9日、石垣市
この記事を書いた人 Avatar photo 照屋 大哲

 ラーム・エマニュエル駐日米大使が17日に与那国町と石垣市を訪れる計画を受け、両市町のそれぞれの市民団体が9日、中止を求める声明を発表した。

 「与那国島の明るい未来を願うイソバの会」は2016年3月の陸自与那国駐屯地開設以降、電子戦部隊の発足やミサイル部隊配備計画など「基地機能強化」の流れが止まらず、日米共同訓練が「当たり前のように行われるようになっている」と指摘した。玉城デニー知事に「民間空港・港湾の軍事使用は緊急時以外は認めないとする県の対応を堅持し、今回の申請を拒否することを強く要請する」と求めた。

 「石垣島の平和と自然を守る市民連絡会」は23年3月の石垣駐屯地開設以降、日米共同訓練の実施や米艦船入港など軍事的な動きが「あわただしく進められている」と強調。知事に対し「米軍用機の新石垣空港使用を容認せず、中止を促す姿勢の堅持」を訴えた。エマニュエル駐日米大使には「訪問中止」を求めた。

 知事宛の要請書はそれぞれ県議を通じて県に提出し、大使宛は駐日米国大使館に郵送した。

(照屋大哲)