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「文書非公開取り消しを」 南城市長セクハラ疑惑 市議ら審査請求


「文書非公開取り消しを」 南城市長セクハラ疑惑 市議ら審査請求 南城市役所(資料)
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古謝景春南城市長のセクハラ疑惑を巡り、市が被害を訴えた市長車の元運転手の業務委託契約を解除した際の関連文書を非公開と決定した件で、松田兼弘市議(共産)が、17日、非公開の取り消しを求め審査請求書を提出した。受け取った市総務部は「内容を確認したうえで制度に基づき対応する」と述べた。
元運転手の女性は市長と市にセクハラ被害の損害賠償を求める訴訟を那覇地裁に起こしている。市は非公開の決定文書の中で、「争訟の方針に関する情報」などを非公開にできると定めた市条例の規定を理由に挙げた。松田市議は、この規定と争訟は関わらないとして審査請求書で「起案文書の開示は過去の事案であり、非公開の根拠にならない」と疑義を呈した。
同日、市民団体「ハートのまち南城 人権ファーストの会」のメンバーの當山春美氏と国分賢司氏も連名で審査請求書を提出した。市の非公開決定を取り消すよう採決を求め、「市民の知る権利が侵害されている」と訴えた。
国分氏は「なぜ非公開となったのかを知りたい。行政としての姿勢を問う」と述べた。 (普天間伊織)