キリンホールディングスは20日、食べ物の塩味やうま味を強められるスプーンの予約販売を始めた。先端などから微弱な電気を流し、食品の味わいを変化させる仕組み。減塩中でもおいしく食事をしたいといった需要に応える。開発を2022年に発表し、「エレキソルト」として商品化を目指していた。
共同開発した明治大の宮下芳明教授によると、このスプーンを使うと食材に含まれるナトリウムイオンが舌の付近に集まり、同じ塩分量でも味わいを強く感じるという。宮下氏は関連した研究で昨年、ユニークな科学研究などに贈られる「イグ・ノーベル賞」を受賞した。
1本1万9800円。味の強さは4段階で調節できる。20日は公式オンラインストアで200本を上限に受け付けを始めた。6月中旬からハンズの一部店舗でも数量限定で販売する。キリンは試作品としておわんや箸も開発しており、今後、売り出す食器の種類を増やす考えだ。
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塩味強めるスプーン発売 キリン、食品に微弱電流
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琉球新報朝刊
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