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慰霊の日に667人 エイサー演舞へ 創作芸団レキオス


慰霊の日に667人 エイサー演舞へ 創作芸団レキオス 慰霊の日のエイサー一斉演舞の実施を知らせる(左から)世界エイサーネットワークの良永達信協同代表、創作芸団レキオスの照屋忠敏主宰、知念夢美さん=21日、那覇市の琉球新報社
この記事を書いた人 Avatar photo 中村 優希

 創作芸団レキオス(照屋忠敏主宰=写真中央)は慰霊の日の6月23日に、名護市の名護グスク公園ガンジュー広場でエイサーの一斉演舞を実施する。現時点で県内外・世界から約45団体667人が参加する予定。一部の県外・海外団体はリモートでつなぐ。正午の黙とう後と、午後2時の2回実施する。

 主宰の照屋さんが、両親の戦争体験を基に作詞し、シンガー・ソングライターのYuMeさんが歌う楽曲「舞香花~SAGARIBANA~」に合わせて演舞する。

 照屋さんの両親は沖縄戦当時、名護市内を避難していた。夜間に米軍の攻撃が始まった際に、子どもたちを抱えて逃げようとしたが、母の足が溝にはまり折れ曲がってしまった。子どもを連れて先に逃げてと父に伝えたが、父は聞かずに母をおぶって逃げ、戦禍を生き延びた。

 照屋さんは「世界中で戦争が起きている。日本はまだ平和だが、戦後80年を迎える前に見直すべき。二度と戦争を起こさないよう平和の思いを訴えたい」と話した。

 (中村優希)