2023年8月に恩納村恩納の海岸(通称アポガマ)付近の海上で漁船が転覆し、船長の70代男性が死亡した事故で、国の運輸安全委員会は5月30日、調査報告書を公表し、船尾方向から打ち込んだ2~3メートルの「磯波」が原因で転覆したと考えられると結論づけた。男性の死因は溺死とした。
報告書によると、刺し網漁のため名護市の名護漁港を出港した和船型船「第一忠雄丸」(1・1トン)は恩納漁港の西にある海岸付近で網を設置し、漂泊している際に転覆した。沖合の波が沿岸に到達することで、波の形が崩れ発生する磯波を受けたとみられる。