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「市長からキス」複数 職員アンケート 特別委認める 南城市長セクハラ疑惑


「市長からキス」複数 職員アンケート 特別委認める 南城市長セクハラ疑惑 南城市役所(資料)
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 古謝景春南城市長のセクハラ疑惑を巡り、市職員へのアンケートを実施した南城市議会の特別委員会(安谷屋正委員長)は31日、回収したアンケートの中に「古謝市長からキスをされた」という回答が複数寄せられたことを明らかにした。「市長から胸をつかまれた」などと訴えている元市長車運転手の女性に対するセクハラ疑惑とは別の訴えがあることが確認されたことで、市長や議会の対応が問われることになる。

 特別委が4~5月に実施したアンケートには301通の回答があり、27日の特別委で開封された。安谷屋委員長が管理する結果の全容は伏せられているが、「古謝市長からキスされた」という回答の存在は本紙が28日付で報じていた。

 この回答について、銘苅哲次副委員長は31日の特別委で「記述はありました。複数ありました」と認めた。

 古謝市長は「キスをされた」という職員からの訴えについて、「まだ委員会の報告を受けていないので現段階でのコメントは差し控える」と秘書を通じてコメントした。

 この日の特別委は、与党側が「情報漏洩(ろうえい)」の主張を繰り返し、アンケート結果の分析作業を先送りした。

 ただ、特別委に入っていない中村直哉議長は本紙の取材に「基本は公開が望ましい。個人情報に配慮した公開を特別委で検討し、6月定例会で報告してほしい」と語った。

 (南彰、普天間伊織)