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小桜の塔に鎮魂の苗60本 那覇 南風原遺族会の赤嶺さん寄贈


小桜の塔に鎮魂の苗60本 那覇 南風原遺族会の赤嶺さん寄贈 対馬丸事件の犠牲者を刻む小桜の塔の花壇に苗木を植栽する関係者ら=3日、那覇市若狭の旭ヶ丘公園
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 1944年に米潜水艦の攻撃で沈められた「対馬丸」の犠牲者の氏名が刻まれている小桜の塔(那覇市若狭の旭ヶ丘公園内)の花壇に、クロトンやサンダンカの苗木60本が3日、植えられた。8月22日には事件から80年目となる慰霊祭があり、南風原町遺族会会長の赤嶺和雄さん(81)=南風原町喜屋武=の寄贈で実現した。植栽作業には、南風原町立南風原文化センター元館長の大城和喜さん、友子さん夫妻と、事件を伝える対馬丸記念館の職員らも加わった。

 赤嶺さんの父親は戦争で亡くなり、母親も幼い頃に病死し、祖母に育てられた。沖縄県遺族連合会の役員も務めた。対馬丸事件や戦争で亡くなった子どもたちへの鎮魂の思いを苗木に託したいと、今回取り組んだ。対馬丸記念館の平良次子館長が南風原文化センターの前館長だった縁もあり、実現した。平良館長は「多くの人に支えられ、小桜の塔と対馬丸記念館があると実感する。感謝したい」と話した。

 対馬丸事件では、学童疎開をする児童などを含む1484人(氏名判明分)が犠牲になった。