県と昭和薬科大学(東京都町田市)は、地域に貢献できる薬剤師などの育成・確保について連携協定を結び、締結式が25日、県庁で開かれた。
式には、同大学の渡部一宏理事長や宇都口直樹学長らが参加。玉城デニー知事と渡部理事長が協定書に署名した。
協力する内容は、同大学の学生が県内に就職するための支援、薬剤師に関心がある県内の小中学生や高校生の大学への就学支援など。
同大学は今年から指定校推薦高校を県内で12校に拡充し、浦添市の付属高校・中学校を大学入試の試験会場に追加する。渡部理事長は「地域枠制度や独自の奨学金制度も検討する」と述べた。
玉城知事は「IターンやUターンを増やして薬剤師を確保すると共に、沖縄での創薬や、長寿県沖縄の復活にもつなげたい」と協定の成果に期待した。沖縄県は人口10万人当たりの薬剤師数が165.9人(2024年)で、都道府県別では全国最下位が続いている。
(宮沢之祐)