ヘリ基地反対協議会(浦島悦子・仲村善幸共同代表)は2日、沖縄防衛局を訪れ、名護市安和桟橋の辺野古新基地建設土砂搬出の抗議現場で警備員ら2人が死傷した事故の調査や被害者らへの謝罪を求め、米兵少女誘拐暴行事件に抗議した。米兵事件の県への情報共有の遅れについて「もっと早く分かっていれば防げた可能性のある事件もある」などと政府の対応を強く批判した。
安和の2人死傷について被害者への謝罪を何度か求められた防衛局の北隆範・調達計画課課長補佐は、まだ調査中であり「事故は誠に遺憾です」と答えるにとどめた。ヘリ基地反対協の仲本興真顧問は「そもそも目的外使用でむちゃなことをやるから事故が起こるべくして起こっている」と憤り、連続して2台のトラックを通らせる「2台出し」は危険だと批判した。
辺野古漁港から沖に出る航路付近で行われている米軍キャンプ・シュワブの訓練に対する申し入れも行い「航路の横断は極めて危険」などと訴えた。辺野古新基地建設の特別採捕許可(サンゴ移植)に関して、サンゴの生残率を高めることについては防衛局も県も合意しているが、「とにかく護岸ありきで工事に着工した」と政府を批判し、大浦湾でのサンゴ移植の即時中止を求めた。
(石井恭子)