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「N高」でも個人情報漏えいか KADOKAWAサイバー攻撃 出版影響、株価下落も


「N高」でも個人情報漏えいか KADOKAWAサイバー攻撃 出版影響、株価下落も KADOKAWAの臨時ポータルサイトで公開されたプレスリリース
この記事を書いた人 Avatar photo 共同通信社

 出版大手KADOKAWAは3日、「角川ドワンゴ学園」の生徒らの個人情報が、サイバー攻撃により「漏えいした可能性が高い」と発表した。

 被害の詳細の確認を急いでいるが、システム障害で一部の書籍の出荷が滞り、株価が下落するなど影響が事業全体に広がっている。

 公式サイトによると、角川ドワンゴ学園の学校に通う生徒数は約3万人。漏えいしたとみられるのは、学園が設置した「N高校(うるま市に本校)」「N中等部(同)」「S高校」の在校生、卒業生、保護者の一部個人情報。KADOKAWAは学園関係者に謝罪の上、情報漏えい専用の問い合わせ窓口を設置した。

 グループ全体への影響も長期化している。サイバー攻撃は6月8日に確認され、同社は当初、6月末までに基幹システムの復旧を目指すとしたが、遅れが生じている。

 出版事業では既刊の本の出荷部数が平常時の3分の1程度に減少していると27日に発表した。

(共同通信)