少年の非行問題に詳しい横江崇弁護士の談話 3年ほど前からは少年の非行と薬物が結び付くことが多くなっている。
元々関心があって、インターネット上の匿名のやり取りから薬物の取引に流れることもあれば、友人との付き合いで「体に害はないから」と勧められ、知らないうちにSNS上で身元不明の売人とつながってしまうパターンもある。
薬物使用の入り口となる「ゲートウェイドラッグ」といわれる大麻から、さらに深刻な覚醒剤などに波及してしまう危険性は極めて高い。
危険を感じたらためらわず、信頼できる大人にSOSを出してほしい。
少年たちを守るためには、本人が抱えている困難や問題、悩みをできるだけ早い段階で一つ一つ丹念に摘み取っていくしかない。居場所づくりの取り組みなどを介して、福祉的、支援的な関わりが生まれることが理想だ。