28日から8月7日まで行われる、国内最大規模の陸上自衛隊と米海兵隊との共同訓練「レゾリュート・ドラゴン24」に抗議するうるま市民集会(ミサイル配備から命を守るうるま市民の会主催)が27日、うるま市の陸自勝連分屯地ゲート前で開かれた。炎天下、約270人が参加し、中国を念頭にした南西諸島の最前線化に強く抗議する決議文を採択。訓練の即時中止を求めて「日米合同訓練ダメ!」を突き付けた。
抗議決議文は第7地対艦ミサイル連隊長兼勝連分屯地指令の井藤庸平1等陸佐宛てで、この日は所属隊員に手渡した。
集会冒頭、市民の会の照屋大河共同代表は「訓練は平穏な日常を壊すもので許せない。勝連へのミサイル配備の詳細について住民への説明がない。戦後80年という沖縄で日米同盟がますます強化され、一方で基地被害の事件事故が隠されている」とし、訓練の中止を強く求めた。
大分敷戸ミサイル弾薬庫問題を考える市民の会から連帯メッセージが送られた。同会はこの日、共同訓練が行われる大分県の日出生台演習場で抗議集会を開いた。
今年で4回目となる共同訓練には勝連分屯地に3月に開設した第7地対艦ミサイル連隊が初参加し、非発射の対艦戦闘訓練が実施される。
県内では沖縄本島や伊江島、鳥島、宮古島、石垣島、与那国島などの自衛隊や海兵隊関連施設で、国内ではほかに山口、熊本、大分、佐賀で行われる。
(石井恭子)