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沖縄・八重瀬町議会、神谷議員に懲罰動議 一般質問中の発言が職員へ「名誉毀損」で


沖縄・八重瀬町議会、神谷議員に懲罰動議 一般質問中の発言が職員へ「名誉毀損」で 八重瀬町議会が入る町役場=同町東風平(資料写真)
この記事を書いた人 Avatar photo 岩切 美穂

 【八重瀬】八重瀬町議会は30日の臨時会で、6月定例会の一般質問中の発言が職員への名誉毀損(きそん)に当たるとして、神谷信夫議員(共産)に議場での陳謝を求める懲罰動議を賛成多数(賛成11、反対1、退席2)で可決した。神谷氏は「事実無根だ」と陳謝を拒否した。

 神谷氏は3月定例会中、禁じられている議場での録音をしていないにもかかわらず職員から「録音していましたね」と聞かれたとして、6月の一般質問で「証拠もなく一方的な中傷でパワハラ行為だ」などと発言した。

 懲罰動議は「パワハラの定義に該当しない行為を一般質問でパワハラと断定し、職員を特定できる内容だった」などとして砂川泰秀氏ら議員有志が提出した。神谷氏は「職員を特定できる質問はしていない」などと弁明した。陳謝の拒否を受け、砂川氏らは「議場の秩序を乱す」として再懲罰動議を提出し、継続審議となった。

 神谷氏を巡っては、町議会が町当局に「神谷議員から議会事務局長に『(あの職員を)辞めさせないのか』などの発言があった」との報告書を提出し、6月定例会で新垣安弘町長が「このような行為こそパワハラ」だと言及している。

 再懲罰動議を受けて神谷氏は取材に「真実が通じない議会だ」と述べた。局長への発言については「感情が高ぶり『処分した方がいい』などと口にしたが『辞めさせないのか』とは言ってない。圧力をかけるつもりは毛頭なかった」と説明した。

 (岩切美穂)