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独創的商品、どうやって生まれる? 明和電機社長が講演会


独創的商品、どうやって生まれる? 明和電機社長が講演会 オタマトーンを分解し説明する明和電機の土佐信道社長=11日、那覇市おもろまちの県立博物館・美術館
この記事を書いた人 Avatar photo 中村 優希

 独創的な製品を生み出す芸術ユニット「明和電機」の土佐信道社長の講演会「明和電機 超!経営塾」が11日、那覇市おもろまちの県立博物館・美術館で開かれた。製品が生まれるまでの発想方法や、ヒット商品オタマトーンが生まれた背景を土佐社長が紹介した。

 商品開発の最初の作業として、浮かんだアイデアを紙へ自由に書き出すという。「書き続けていると自分がやりたいことが分かってくる」と話し、奇抜な図が並んだスケッチを披露した。

 アート作品を商品化し、企業と協力して大量生産し展開することで収入源にかえている。

 40歳の頃から発声の仕組みに着目し開発を始めた。ストローとゴム風船、ゴムボールのみで犬の鳴き声を出す「チワワ笛」や、円盤が回る力で人工声帯を動かし、人の笑い声を再現した「ワッハゴーゴー」を生み出した。しかし、開発の経費ばかりが膨らみ、思うように売れず、危機感を覚えた時にひらめいたのがオタマトーンだった。

 オタマトーンを奏でる音楽ユニットを作ったり、デザインを増やしたりと展開し、世界中で200万本売れている。

 土佐社長は「自分自身を掘り下げて面白いかどうか、本質を見つけていくのがアーティストだ」と話した。

(中村優希)