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那覇軍港移設予定地、高波の中で台船とどまる ボーリング調査開始1週間 浦添西海岸 沖縄


那覇軍港移設予定地、高波の中で台船とどまる ボーリング調査開始1週間 浦添西海岸 沖縄 浦添西海岸の予定海域に設置された大型台船=29日、浦添市の西海岸(小川昌宏撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 慶田城 七瀬

 米軍那覇港湾施設(那覇軍港)の浦添移設に向けたボーリング(掘削)調査が始まって30日で1週間となる。浦添市西海岸の予定海域には29日、大型の自己昇降式台船(SEP)と銅管やぐらが確認されたが、作業の様子は見られなかった。

 この日沖縄地方の沿岸は、台風10号の影響でうねりを伴い波が高くなっていた。事業者の沖縄防衛局は「現場海域の気象状況を踏まえ、本日ボーリング調査は実施していない」と回答した。

 防衛局は2025年11月まで52カ所のボーリングと、92カ所のコーン貫入調査を実施する予定。

 軍港移設は、浦添市宮城地先の公有水面に軍港の代替施設約49ヘクタールを埋め立て、約3・9キロと約500メートルの防波堤2カ所を整備する計画。

 防衛局は23日までに軍港移設のための埋め立てに伴う環境影響評価(アセスメント)の計画段階環境配慮書の手続きを終えている。 

(慶田城七瀬)