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沖縄空手の“スゴ技”、全方位で確認できる! 沖縄映像センターが撮影、世界へWEB販売


沖縄空手の“スゴ技”、全方位で確認できる! 沖縄映像センターが撮影、世界へWEB販売 40台のカメラに囲まれ、演武する小林流守武館上間道場の上間建理事=17日、豊見城市の沖縄空手会館
この記事を書いた人 Avatar photo 玉城 文

 沖縄映像センター(那覇市、仲座啓太社長)と首里空手古武道保存会の小林流守武館は17日、豊見城市の沖縄空手会館で空手の型の伝承・習得のために動画撮影を行った。

 視聴者が好きな視点を選んで見ることができる「自由視点映像」という撮影技術の使用で、動きをより詳細に確認することができる。来年4月には動画コンテンツとして世界中に販売する予定だ。

 演武者の周囲を計40台のカメラが取り囲み、360度全方位から撮影した。自由視点映像用の32台のカメラを同期することで切れ目のないスムーズな映像が可能となる。画面を左右、上下にスクロールすると、映像も左右に移動したり、映像サイズが大小に変化したりする。オリンピックや日本プロ野球のハイライト映像でも導入されている技術だ。

40台のカメラの前で演武する小林流守武館上間道場の上間建理事

 世界に1億3千万人いるという空手愛好家を取り込むため、日本語の他に英語、フランス語の翻訳版を制作し、基本動作や型の習得に役立ててもらう。動画の販売収益は道場の収入にもなり、経営基盤強化につながる。

 今回、演武を行った上間道場の上間建理事は「後ろからの演武は自分では確認できない。いい気づきにもなった」と技術的な面でも手応えがあった様子。また「動画を見た人が沖縄に学びに来てもらえたら」と目標を掲げた。

 仲座社長は「最新の撮影技術を活用することで、拳や腕の払いなど細やかな部分がしっかりと伝わり、技術継承に役立つ。世界で視聴されることで、空手イコール沖縄のイメージ確立にもなれば」と期待した。 

(玉城文)