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かつて「二刀流丼」開発の田場さん、大谷50-50に「世界の大スターになってうれしい」 沖縄


かつて「二刀流丼」開発の田場さん、大谷50-50に「世界の大スターになってうれしい」 沖縄 大谷翔平選手のキャンプインに合わせ、道の駅ゆいゆい国頭が開発した「二刀流丼」(提供)
この記事を書いた人 Avatar photo 玉寄 光太

 【国頭】大谷翔平選手が春季キャンプで初めて国頭村の球場を訪れた2013年、道の駅ゆいゆい国頭は投打二刀流の大谷選手にちなみ、国頭村特産のイノブタ肉を使った「二刀流丼」を販売した。商品開発に携わった駅長の田場聡さんは大谷選手の活躍に「国頭から出発したスターが、今や世界の大スターになってうれしい」と喜んだ。

 「イノブタ」はリュウキュウイノシシと黒豚を掛け合わせた村特産品。イノブタの肉をタマネギやピーマンなどの野菜と炒めてご飯の上に乗せ、甘辛い特製ソースをかけた「イノブタ丼」を道の駅のレストランで提供していた。大谷選手の来村に合わせイノブタを「二刀流のお肉」としてアピールし、「イノブタ丼」も「二刀流丼」に名前を変更した。田場駅長によると、「大谷丼」として売り出す予定だったが「販売開始の前日に球団から名前を変えてほしいと言われて、急きょ『二刀流丼』に変更した」と振り返る。

 キャンプ初日の2月1日、球場敷地内で出店し500円で販売したところ、ファンやマスコミ関係者らが詰めかけた。準備していた200食は売り切れ、最終的に約400食を売った。大谷選手にも食べてほしいと、球団スタッフに二刀流丼を渡したが「どうなったかは分からない」という。

 コロナ禍前まではゆいゆい国頭内のレストラン「くいな」で提供していたが、イノブタの生産者が減少し調達が難しくなったことから、販売を取りやめた。

 (玉寄光太)