東陽・沖縄バス 減便に次ぐ減便… 運転手不足、深刻化


東陽・沖縄バス 減便に次ぐ減便… 運転手不足、深刻化 減便した東陽バス=20日、那覇市の那覇バスターミナル
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 運転手不足などから県内の路線バスで減便が進んでいる。東陽バスは17日から、8路線で90便を71便に減らし運行。沖縄バスも7月にダイヤを改正し、8便を減便した。10月中旬にもダイヤ改正で減便を予定している。

 東陽バスによると、運行する9路線のうち、30番泡瀬東線、31番泡瀬西線、37番新開線、38番志喜屋線、191番城間線(一日橋経由)、331番急行バス(久茂地経由)、338番斉場御嶽線、391番城間線(サンエーパルコシティ)の8路線で減便した。

 昨年9月にも108便から90便に減便しており、運転手不足を理由とした減便は2022年2月から実施して今回で3回目。担当者は「時刻変更も実施してきたが、人手不足が深刻な状況。利用者に不便をかけるのは心苦しいが、理解をお願いしたい」と話した。

 運転手不足に加え、4月から運送業に適用された残業規制の影響から、沖縄バスは今年7月、那覇―名護うるま線などで8便減らした。10月中旬にも那覇―糸満線で一部減便を予定している。

 この1年半で2割強の減便となったといい、担当者は「法改正に伴い、労働環境を改善した一方で、一部回りにくくなっている部分もあり、現在調整している段階だ」と語った。

 日頃から東陽バスを利用しているという女性(61)=沖縄市=は「ただでさえ便数が少ないのに、こんなに減らされたらもうどうしていいか。タクシーではとても払えない距離なのに」と、ため息をついた。

(当間詩朗、新垣若菜)