新基地建設問題を考える辺野古有志の会は27日、「米軍航空機騒音に関するアンケート調査結果と低周波音の影響」と題した講演会を名護市の辺野古区公民館で開いた。名護市教育委員会が昨年から今年にかけ市内の小学生や中学生、教職員を対象に実施した、米軍機の騒音に関するアンケートの結果などについて、琉球大学工学部の渡嘉敷健准教授が解説した。
今回の調査は2014年の調査になかった低周波音に関する項目を追加した。設問を監修した渡嘉敷氏はアンケート結果から、低周波音の問題の認知や住民へのさらなる影響調査が必要であると指摘。
調査の自由記述では児童や生徒から、オスプレイの騒音で教員の声が聞こえないなどの意見もあった。渡嘉敷氏は「各小中学校に騒音計を設置し、騒音データの収集解析をする必要がある」と述べた。
渡嘉敷氏によると、オスプレイは他の米軍機よりも低周波音が生じる。講演では米軍普天間飛行場周辺を飛行するオスプレイの動画なども放映した。
(武井悠)