米軍北部訓練場返還地で発見した空き瓶などの廃棄物を訓練場ゲート前に置いて道路交通法違反の罪などに問われている東村のチョウ類研究者の被告(46)の第7回公判が11日、那覇地裁(佐藤哲郎裁判長)で行われた。
開廷前には那覇地裁から、着衣に記された「米軍廃棄物不発弾」などの文字を隠すよう指示される場面もあった。地裁は「法廷の秩序を維持するため」としている。
公判は2022年12月以来となった。23年4月から10月にかけて追起訴された事案などについて検察、弁護側双方が冒頭陳述した。被告は、22年9月の県知事選を巡って火薬類取締法違反、公職選挙法違反の罪、23年5月に浦添市の在沖米総領事館前での公務執行妨害、火薬類取締法違反の罪に問われた。
弁護側は知事選での公選法違反や火薬類取締法違反については「成立することは争わない」とした一方、他の罪名での起訴事実については、検察側が示した自身の発言内容を否定するなどして無罪を主張した。