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「辺野古で話聞いて」抗議の市民、雑誌回収訴え 「島耕作」講談社が謝罪 沖縄


「辺野古で話聞いて」抗議の市民、雑誌回収訴え 「島耕作」講談社が謝罪 沖縄 漫画誌「モーニング」の「社外取締役 島耕作」で、名護市辺野古移設に対する抗議活動を巡るページ。「アルバイトでやっている人がたくさんいます」などとする表現があった
この記事を書いた人 Avatar photo 吉田 健一

 講談社の青年漫画誌「モーニング」に掲載された「社外取締役 島耕作」に名護市辺野古の新基地建設への抗議参加者がアルバイトで日当をもらっているという事実と異なる表現がある問題で、作家の弘兼憲史さんと講談社が根拠のない情報だったことを認め、謝罪コメントを出した。弘兼さんと講談社は単行本で修正を図る考えだが、辺野古で抗議を続ける市民らは不十分な対応だと指摘し「雑誌回収」などを求めている。

 謝罪コメントで、弘兼さんと担当編集者が複数の県民から聞いた話と釈明した。一方、辺野古在住で新基地建設に抗議し続ける金城武政さん(67)は「誰を取材したらそんな言説を聞くのか。ぜひ辺野古に来て私から話を聞いてほしい」と憤る。「謝罪文だけでは許されない。作家本人がきちんと経緯を話すべきだ」と語気を強めた。

 沖縄平和運動センターの山城博治さん(72)は「辺野古での抗議行動は30年近く続いている。それは県民の思いの強さの表れだ。デマを広げないために早期に漫画を回収すべきだ」と語った。 

(吉田健一)