パンの「ぜいたく買い」も 沖縄の産業まつり、来場者ら\見て、飲んで、味わう/ 県産品楽しむ 27日まで


パンの「ぜいたく買い」も 沖縄の産業まつり、来場者ら\見て、飲んで、味わう/ 県産品楽しむ 27日まで マーミヤかまぼこのブースで試食を楽しむ買い物客=25日、那覇市の奥武山公園(大城直也撮影)
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 前日の大雨から一転、天気に恵まれた25日、開幕した沖縄の産業まつりの会場は大勢の来場客でにぎわった。各企業や地域の“推しの一品”がずらっと勢ぞろい。来場者は県産品を食べて、飲んで、見て、味わった。

 県内市町村の商工会が地域の特産品を並べる「ありんくりん市」。ハンバーガーをくわえるジョーズのオブジェがひときわ目立つ、スクワラン本舗のジョーズバーガーを目当てに訪れた女性=那覇市=は「今日が誕生日なので、おいしいものも食べられ金魚すくいができたし、最高」と満足げ。ともに訪れた母親と会場を余すことなく回った。

 熱気あふれる会場にはビールや泡盛を片手に練り歩く来場者の姿も。南島酒販に勤めている女性(25)=那覇市=は「メーカーさんたちも産業まつりに一番力を入れてるのでは、というぐらいえりすぐりが並ぶので、本当に楽しい」と話し、手に持つウイスキーのショットを味わう。
 サブグラウンドでは花木市や墓コーナー、段ボールなど多種多様な特産品が並ぶ。モンステラやハマユウなど、観賞用の植物を大量に仕入れた来場者(30)=宜野湾市=は「家で50個ほど植物を育てている。ホームセンターなどでは売っていない珍しい植物が安く買えてうれしい」と興奮気味だった。

 壺川駅に近いエリアでは、県民なじみの企業が軒を連ねる。「大好きなパンをここぞとばかりにぜいたく買いした」。浦添市から来た来場者(50)はそう語り、満面の笑みで戦利品をバッグに詰めた。
 (新垣若菜、與那覇智早)