宮里政欣氏が死去 94歳 沖縄ツーリスト創設者、沖縄観光の基礎築く


宮里政欣氏が死去 94歳 沖縄ツーリスト創設者、沖縄観光の基礎築く 宮里政欣氏
この記事を書いた人 琉球新報社

 沖縄観光や経済の発展に寄与した沖縄ツーリスト(OTS)相談役の宮里政欣(みやざと・せいきん)さんが21日午後9時22分、肺炎のため那覇市内の病院で死去した。94歳。今帰仁村出身。自宅は那覇市首里桃原町。告別式は社葬と合わせて28日午後2時から2時45分、那覇市銘苅3の22、サンレー那覇北紫雲閣で。喪主は長男均(ひとし)さん。

 1947年に琉球政府立沖縄外語学校を卒業後、沖縄旅行社などを経て東良恒さん(故人)らと58年にOTSを創設し専務に就任。94~2004年まで社長を務め、会長を経て08年から現職。

 離島からの定期便就航や本土復帰前の沖縄への慰霊団を受け入れし、外国人観光客を対象とした定期観光バス運行の企画、沖縄初のレンタカー事業認可に関わるなど、沖縄観光の発展に尽力した。観光関連団体役員として団体間の協調発展に努め、旅行・観光産業を通して沖縄経済に貢献した。

 05年に県功労者表彰、06年に観光関係功労者国土交通大臣表彰、07年に旭日双光章(観光事業振興功労)を受けたほか、08年には琉球新報賞を受賞した。

 (與那覇智早)