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JA合併に尽力 普天間朝重さんを悼む 砂川博紀(元JA沖縄中央会長)


JA合併に尽力 普天間朝重さんを悼む 砂川博紀(元JA沖縄中央会長)
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 JAおきなわの組織改革になくてはならない存在だった。2002年の単一JA合併に向けて普天間朝重さんは担当として各組合を駆け回り、説得に力を尽くしてくれた。その後も常務、専務として現場職員の育成や農業振興に一生懸命に向き合った人だった。

 合併は簡単なことではなかった。当時、3分の2の組合で財政状況が悪化し、立て直すには思い切った改革の再構築が必要だった。ただ、健全農協もある中で合意を得ることは大変なことだった。それを普天間さんは各農協への働き掛けに汗を流してくれた。

 共に合併後の経営理念を作り上げたことも懐かしい。理事長になってからも理念の一つ「ヒトづくり、モノづくり、地域づくり」を追求してくれたと思う。職員を引っ張り、農家を引っ張ってくれた。特に職員の教育研修など人づくりに頑張っていた。

 相当な苦労はあったが、持ち前の明るい人柄に組合がついてきたのだろう。理事長からJA沖縄中央会会長と、やるべきことはたくさんあった。農業振興、JAの経営力強化にもっと関わりたかったと思うが、道半ばで悔しさは大きいだろう。早過ぎる別れだ。

 (元JA沖縄中央会長、談)


25日に告別式

 17日にすい臓がんのため中城村南上原の自宅で死去した県農業協同組合中央会(JA沖縄中央会)会長の普天間朝重(ふてんま・ともしげ)さんの告別式は、25日午後1時から午後2時半、豊見城市嘉数285、JA虹のホールで開かれる。喪主は妻富士子(ふじこ)さん。