沖縄県医師会の田名毅会長(59)=首里城下町クリニック第一院長=の就任激励会が7日夜、那覇市のザ・ナハテラスで開かれた。医療界、政財官界から約300人が参加し、県内医療の発展と社会課題解決に向けた田名氏の指導力に期待を寄せた。6月に就任した田名氏は琉球大医学部卒で初、全国最年少の都道府県医師会長となった。あいさつに立った田名氏は稲田隆司、平安明両副会長ら執行部を、ユーモアを交えて紹介。医師を目指した中学時代の志や、リウマチ研究に没頭した九州大学大学院時代を振り返り、城下町クリニックの待合室を「自習室」として生徒に開放している地域貢献活動を報告した。
田名氏は「医療界としても若い世代に関わっていかねばならない。診療を続けつつ、スローガンに掲げた『実行力ある医師会』の確立に頑張りたい」と抱負を語った。
玉城デニー知事(代読)や経済界、医療界の重鎮が、コロナ禍後の地域医療の充実や医師会活動のさらなる活性化を求め、田名氏を激励した。