県議、市長、市議…糸満市はトリプル選 コロナ感染防止に苦慮


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糸満市役所1階で、期日前投票所の開設準備に追われる市選管職員ら=28日、糸満市役所

【糸満】6月7日、沖縄県内で唯一市長選・市議補選・県議選のトリプル選挙を迎える糸満市で、選挙管理委員会の緊張感が高まっている。同市では2016年にもトリプル選挙を実施したが、今回は新型コロナウイルスの感染防止対策に悩まされている。市民に投票を呼び掛ける一方で、期日前投票所や開票所でどのように「3密」状態を回避するか、対策に苦慮している。

市役所1階では30日から県議選の期日前投票が始まる。6月1日からは市長選と市議補選も加わる。期日前投票所は1カ所のみ。感染防止対策として増設も検討したが、立会人を増やす必要があることや、資機材の調達が間に合わないことなどから増設しなかった。期日前投票所では、記載台は間隔を空けて使うなど「考えられることは全て準備している」(市選管)。それでも「前回のトリプル選では約6900人が期日前投票をした。期日前投票数はかなり増えてきているので、今回は1万人ほど来るのではないか。コロナの影響で混雑する時間帯など予想しづらい」と不安な様子だ。

市選管が特に気に掛けているのが、7日の開票作業だ。感染防止のため16年のトリプル選挙より10人少ない140人で対応する。開披台を増やし、職員同士の間隔を空けて作業に当たる。16年は約4時間で全作業を終えた。市選管は「開票にはどうしても多くの人が必要だ。心配事は尽きないが、やるしかない」と力を込めた。

糸満市長選には、現職の上原昭氏(70)=無所属、自民、公明推薦=と、新人で前市議の當銘真栄氏(54)=無所属=、同じく新人で会社員の仲間堅二氏(60)=無所属=が立候補を予定する。市議補選に3人、県議選糸満市区にも3人が立候補を予定する。
(嘉数陽)

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