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「辺野古が唯一」変えず 木原稔防衛相


「辺野古が唯一」変えず 木原稔防衛相 就任会見で方針を語る木原稔防衛相=13日、防衛省
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 【東京】木原稔防衛相は13日夜、防衛省での就任会見で、米軍普天間飛行場の沖縄県名護市辺野古移設について改めて推進する意向を示した。「辺野古が唯一の解決策」との従来方針を強調し「着実に工事を進めていくことが普天間飛行場の一日も早い全面返還を実現し、危険性を除去することにつながる」と語った。

 2015年にインターネットの番組で「慰霊の日」に開催される戦没者追悼式での怒号について「明らかに動員」とした発言の真意を問われ「肌感覚として言った。確認すべきだった」と反省し、「何を言っているか分からないようなやじで、式が厳粛な雰囲気ではなかった。ショックだった」と釈明した。

 代表を務めた勉強会での問題発言があったことに対しては「非公開の会議で発言する自由もある」と述べた。普天間飛行場の成り立ちについても問われたが、明確に答えなかった。

 名護市辺野古移設を巡る沖縄の民意について認識を問われ「一日も早く危険性を除去すること、(普天間飛行場の)固定化は避けなければならないということは共通認識だ」と述べるにとどめた。

(明真南斗)