パラオの人的資源・文化観光・開発担当大臣を務めるニライベラス・メトゥール氏と、国会議員のウォレン・ウメタロー氏が5日、県庁に玉城デニー知事を訪ね、沖縄の公共交通などについて意見交換した。
2人はJICAの公共交通整備に向けたプロジェクトで来日した。環境に優しく観光に資する公共交通システム構築に向けたマスタープランを策定するため、日本政府に協力を要請した。
沖縄には4日から10日まで滞在し、本島内の路線バスやモノレール、宮古島市の路線バスや下地島空港などを視察する。プロジェクトとは別に、久米島町の海洋温度差発電の視察も予定している。
メトゥール氏は、パラオと沖縄はともに島しょ地域で気候も似ていることや、パラオも車が多く渋滞がひどいことなどの課題を挙げた。「沖縄から学ぶことは多い。成功例だけでなく失敗例も学び、開発を成功させたい」と話した。
(沖田有吾)