沖縄に展開のPAC3解除「現時点で判断は困難」 防衛副大臣、北朝鮮「衛星」発射で


沖縄に展開のPAC3解除「現時点で判断は困難」 防衛副大臣、北朝鮮「衛星」発射で 取材に応じる宮沢博行防衛副大臣=22日未明、防衛省
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 【東京】北朝鮮が「軍事偵察衛星」を打ち上げたことを受け、防衛省の宮沢博行副大臣は22日未明、同省で報道陣の取材に応じ、沖縄県の先島地域や那覇市に展開している自衛隊の地対空誘導弾パトリオット(PAC3)などの態勢解除について「現時点で判断するのは困難だ。今後各種の分析と評価を続ける中で、適切に判断する」と答えた。

 また、北朝鮮が発射した1発は複数に分離して一つ目が午後10時50分ごろ、朝鮮半島の西約350キロの東シナ海上の予告落下区域外に落下したと明らかにした。二つ目は予告区域内に落下した。その上で現時点では地球周回軌道への衛星の投入は確認されていないと説明した。

 北朝鮮は22日午前0時以降に打ち上げを予告していたが、予告期間に入る直前に発射した。その理由について宮澤氏は「意図に関する事は分析中」と述べるにとどめた。