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与那原町長「驚き。重大な問題」 米軍船舶の寄港で住民ら 「来てほしくない」「怖い」


与那原町長「驚き。重大な問題」 米軍船舶の寄港で住民ら 「来てほしくない」「怖い」 与那原町役場
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 【与那原】与那原町東浜の与那原マリーナに10月29日から11月16日にかけて、米軍船舶が給油のため3回寄港した件について、照屋勉与那原町長は本紙の取材に対し、今回の寄港を「今初めて聞いて驚いている。重大な問題だ。町担当課を含めて県にも確認しコメントしたい」と驚きをあらわにした。町への米軍船舶の寄港は「聞いたことがない」とした。

 与那原マリーナはヨットや小型船などが停泊する港だ。マリーナのある東浜自治会の國仲健次会長は「いきさつを把握していないが、与那原マリーナを軍事的に利用するのは住民にも不安を与え、困る」と困惑した様子だった。

 与那原マリーナでは29日、町内外からウオーキングや釣りで利用する人の姿が多く見られた。町内在住の70代男性は「地元民として米軍船は来てほしくない。今は静かで平和なのに、昔(沖縄戦当時)を思い起こしてしまう。米軍船が寄る、寄らないで騒がしくなってほしくない」と難色を示した。

 西原町在住で、ほとんど毎日港をウオーキングするという60代女性は「生活を脅かされるような感じで、米軍船の寄港はちょっと怖い」と表情を曇らせた。(上江洲仁美)