米空軍の垂直離着陸輸送機CV22オスプレイが鹿児島県・屋久島沖に墜落した事故を巡り、県議会米軍基地関係特別委員会(照屋大河委員長)は6日、抗議決議と意見書案を全会一致で可決した。7日の本会議冒頭で提案され、全会一致で可決される見通し。
抗議決議と意見書案では、事故機が嘉手納基地に向かう途中に墜落した点を挙げ「住民を巻き込む大惨事になりかねない重大なもの」と指摘した。同基地へのCV22の飛来が2022年に13機、23年は11月1日までに22機、確認されていることから「事故の危険性は沖縄県にも及び、極めて遺憾」とした。
その上で、実効性のある再発防止策が講じられるまで全てのオスプレイの飛行中止や事故原因の徹底究明と公開、日米地位協定を改定し、日本の航空法を米軍にも適用することを求めている。(佐野真慈)