【東京】中山義隆石垣市長は19日、防衛省や内閣府を訪ね、石垣港や新石垣空港の機能強化を要請した。防衛省・自衛隊の利用を円滑にするために国が指定したインフラ施設を整備する「特定重要拠点」の事業を念頭に置く。中山市長によると、防衛省で面談した木原稔防衛相とは、市管理の石垣港については国と市で覚書締結など整備に向けた準備を進めていく方向性を確認した。
一方、新石垣空港については管理者の県が2024年度の予算要望は見送るとしている。
中山市長は石垣港について「クルーズ船など多くの船が出入りしており、台湾との新しい航路(開設)も目指しているので整備を急ぎたい」と求めた。新石垣空港については現在2000メートルの滑走路を2800メートルに延長することを求めた。
木原防衛相は「石垣市の空港、港湾施設の早期の機能強化について、要望の中身をしっかりと受け止めて適切に対応していきたい」と答えた。
中山市長は内閣府で自見英子沖縄担当相、首相官邸で村井英樹官房副長官にも同様の要請書を提出した。西銘恒三郎衆院議員が同行した。
(明真南斗、安里洋輔)