林芳正官房長官は、来年1月上旬に沖縄県を訪問する方向で調整に入った。6日から訪れる日程で検討している。
玉城デニー知事と面会し、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設を巡る軟弱地盤区域での工事着手について、政府の立場を説明する見通し。関係者が28日、明らかにした。沖縄基地負担軽減担当を兼務する林氏の沖縄訪問は就任後初めて。
軟弱地盤の工事が始まる1月12日を前に、沖縄県側に丁寧に説明する姿勢を示したい考えだ。玉城氏に対し、普天間飛行場の固定化を避けるためには、辺野古移設が唯一の解決策だと改めて伝達するとみられる。基地負担の軽減策に全力で取り組む考えも強調する。
林氏は28日、県に代わって政府が工事の設計変更を承認する代執行に関し「法令にのっとり必要な対応をしたと認識している。引き続きさまざまな機会を通じて地元の皆さまに説明していきたい」と訪問先の新潟市で記者団に語った。