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ロ、北朝鮮ミサイル使用 ウクライナ攻撃、短距離弾か


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【ワシントン共同】米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は4日の記者会見で、北朝鮮が複数の短距離弾道ミサイルと発射装置をロシアに提供したと明らかにした。ロシアが昨年末以降、ウクライナへの攻撃でこの弾道ミサイルを発射したとし、今後も実戦使用を続ける恐れがあると警告した。飛行距離から、短距離弾道ミサイル「KN23」の可能性が指摘されている。
 4日の米紙ウォールストリート・ジャーナルは、ロシアがイランにも短距離弾道ミサイルの供与を求め、今春にも納入される可能性があると報道。米政権はロシアと北朝鮮、イランの軍事協力強化に警戒を強めている。
 ロシアは保有するミサイルの数が少なくなっているとみられ、友好国からも調達したい考え。ウクライナ側も欧米からの支援の先細りに対する懸念が高まっている。
 米国のトーマスグリーンフィールド国連大使は4日、北朝鮮が最近、ロシアに弾道ミサイル数十発を提供したことを示す情報があるとして、安全保障理事会の会合を10日に開き、問題提起すると明らかにした。